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【 再生エネルギー技術の進化 】 ~Valueway 第174号より~

 再生エネルギー技術が進化しています。 その代表格である太陽光発電では、日本発のペロブスカイト型太陽電池が登場し注目を集めています。薄型軽量で曲面にも設置可能、製造コストも1/5と大幅に低減できる点が強みです。 また、二次エネルギーとして水素からアンモニアへの転換が有望視されています。液化点-33℃のアンモニアは液化点-254℃の水素に比べ液化が容易で、既存技術による製造も比較的容易です。液化グリーンエネルギーの普及は、重機やトラックといった高出力領域への応用も期待されます。 さらに、ジェット燃料への利用が始まった微細藻類ユーグレナなど、日本発の革新的な再生可能エネルギー技術の動向に今後も注目していきます。

【 国力のバロメーターとしての万博 】 ~Valueway 第173号より~

万国博覧会の開催は、その国の総合的な力を示す上で重要な指標の一つと考えられます。 イギリス発祥の万博は1851年のロンドン博に始まり、アメリカが最多の11回、日本もフランス、ベルギーと肩を並べ6回の開催実績を誇ります。これらの開催は、往々にしてその国の国力が最も充実していた時期と重なるようです。 開催国が得られる恩恵は多岐にわたり、最先端のテクノロジーに触れる機会はもちろんのこと、自国にいながらにして世界各国の文化を肌で感じられることは大きな魅力です。 万博は単なるイベントではなく、「未来社会の創造」を推進し、ひいてはオリンピックと同様に「世界平和の実現」に向けた大きな推進力となると確信しています。    

【 大阪万国博覧会に期待 】 ~Valueway 第172号より~

大阪万博への参加国は165カ国だそうです。 国連加盟国193カ国の85%に当たりますから素晴らしい取り組みと感じます。 これまでの万博の成果を振り返ると「電波塔」「エレベータ」「月の石」「動く歩道」「カップ麺」「電気自動車」「携帯電話」・・・現代では日常化した品々のお披露目の場だったようです。さて、そうしますと今回の万博では何が登場するのでしょうか。「空飛ぶ車」もあるようですし、「新型ロボット」「新エネルギー」「宇宙関連」なども興味あるところです。中でも私はIPS・バイオなどの再生医療系統の展示に注目しています。世界の研究者がこの機に様々な成果発表をしてくれることに期待しています。 大阪万博は4月13日~半年間あるそうですので一目見たいと思います。

【 一次産業の復活 】 ~Valueway 第171号より~

 米価が上がり野菜が高騰しています。 都会の方々は問題視して備蓄米の放出とか流通の見直しなどと連日のように話題となっていますが、地方にとっては良い傾向と捉えられるでしょう。 また、林業分野では木質住宅の需要増加も示され、漁業分野では陸上を含め養殖技術が発達している様子です。失われた30年のしわ寄せを受けるばかりの一次産業が、復活してきたことは間違いないと思います。 その要因としては各分野での地道な研究開発はもとより、積極的にDXを取り入れたことも見逃せないでしょう。今後も我が国特有の科学技術や、日本人が持つ繊細な感性を生かし、一次産業の各分野においての、さらなる努力を応援して参りたいと思います。

【 災害大国の役割 】 ~Valueway 第170号より~

我が国はもはや災害大国と言えるのではないでしょうか。 近年では1995年の阪神淡路大震災に始まり東日本大震災、能登半島地震、これからは南海トラフに加え関東大震災も再び発生すると言われています。また、台風や豪雨、ドカ雪などの雪害も猛威を増すばかりです。 ならば自然の驚異にさらされ続ける事しかできないのでしょうか。そうではないはずです。この先百年を考えると益々自然環境は厳しさを増すことが考えられます。これを好機ととらえ今こそ国土強靭化に真剣に取組み世界先駆けてその技術や手立てを確立することが求められているのではないでしょうか。ITが牽引する時代が続きながらも、 環境技術が国家成長の土台になる時代が訪れるのではないでしょうか。

【 柔軟に変化 】 ~Valueway 第169号より~

 いよいよ2025年、激変の年に柔軟に対応することが求められます。 世界的にはアメリカ大統領の交代と紛争の多極化、国内では少数与党の国家運営、鶴岡市は選挙の年を迎えます。また、世界的なブロック経済へのシフトや国内的にも災害対応やSDGS対応が一段と進むと見受けられます。 重要な事はこれまでのやり方に固着するのではなく、柔軟に変化できるかが試される年になるのではないかと思われます。今年は巳年ですのでヘビのようにクネクネとその環境に合せ前進することが求められるのではないでしょうか。

【 地方創生は米価向上から 】 ~Valueway 第168号より~

 今年の新米価格は前年と比べ30%程上昇しています。 インフレターゲット2%を遥かに上回る上昇は農業を中心産業とする当地の者として大変喜ばしく思っています。地方の魅力や価値を上げ都市部から人を呼び込むにしても先立つものが重要と思われるからです。 一般企業の利益率が一足飛びに30%上がるところは稀とおもわれますので、これまで疲弊していた農家の皆さんにとっては大喜びされているのではないでしょうか。我が国は古来より米を中心に経済を回し、大名の規模も米の石高で格付けされていたわけです。米価の向上は正に国力が上がったように感じるのは私だけでは無いのではないでしょうか。