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理系文系の区別 ~Valueway 第156号より~

今後、理系文系の区別が意味を持たなくなってくるように思われます。 大学受験時点では理系と文系の区別はあるものの、その後学ぶ経営学や情報システム学などでは両系の要素が多分に盛り込まれているようです。それはAIの発達が要因しているように見受けられますが、経営学に確立や統計が欠かせなくなってきている事や、情報システムに言葉づかいの要素が加えられる事などが挙げられるからです。レオナルドダビンチがかつて「芸術を志す者は科学を学ぶ必要がある」と唱えた通りになってまいりました。 時代の大きな流れとして分離思考から統合思考へのシフトが始まっている様子ですが、今後ますますその傾向が強まっていくように思われます。我々自身の思考も捉われや偏った考え方を慎み心の壁を突破していくことが求められているのではないでしょうか。

情報量拡大と信頼度 ~Valueway 第155号より~

インターネットが広く浸透し格段に一人一人の持つ情報量が増えてきました。一方でプロパガンダをはじめフェイク情報も蔓延り必ずしも人類にとって有益な事ばかりではない状況もわかってきました。 必要とされるのは高信頼度の情報となりましょう。基本的には情報発信する人の資質が問われているわけですが、この本質はなんら以前と変わっていないため改めて情報の信頼度を意識する必要がでてきたわけです。 この問題を完全に解決することは極めて難しいわけですが、情報発信者の信頼度を見える化する何らかの仕組みが現れても良さそうな時期にさしかかりました。人間の本質を高める事が一番の恒久策と認識しながらも早急な暫定策が求められていると思われます。

少子化対策を本腰で! ~Valueway 第154号より~

国政の一丁目一番地は少子化対策と認識しています。 消極的に聞こえる「少子化対策」ではなく「所得倍増計画」みたいに「子供倍増計画」などと積極的なネーミングに変えていただきたいくらいに思っています。 現状は出生率1.8超で一位の沖縄県から出生率1.08で最下位の東京都まで開きがありこの分析も大切と思われますし、先進国でありながら出生率2.0超までに向上したフランスや社会保障が厚い北欧諸国が1.35程に低下していることも注視しています。 少子化の前の少母化対策などやハード的施策・ソフト的施策を含め、自治体による少子化対策コンテストの活発化も考えられます。もはや国政にばかり頼っていられない状況でありますが、当地域選出の加藤鮎子代議士が新こども政策担当大臣にも選任されたこともあり果敢に取組んで頂きたいと期待しています。    

デブリの解決 ~Valueway 第153号より~

 近年、デブリが問題視され早期解決が求められています。 私がゴミとなった残骸を指す「デブリ」という言葉を初めて聞いたのは 東日本大震災にて福島第一原発の原子炉溶解で発生した「燃料デブリ」でした。 あれから12年経過しましたが未だに880t程のデブリは処理待ちが続いています。 さらに昨今問題視され始めたのが「スペースデブリ」にて、 用済みになった人口衛星数千個を含む金属塊(10cm以上)が 2万個以上もあるとされています。 このスペースデブリの課題認識は薄いようですが、 基本的にはゴミですのでこのまま放置すれば Co2温暖化問題のように人類の脅威になってくると思われます。 世界的な周知と対応策の取組が求められると存じます。

笑いの力 ~Valueway 第152号より~

私は就寝前と起床後に笑いを練習しています。 あ行(あ、い、う、え、お)を上から順に声を出して 少し大きめの声でにこやかに笑います。 周囲の人に気色悪く思われないよう 風呂場や事務所で一人の時を見計らい行っています。 そうするとなんとなく気分も軽やかになりますし、 元気よく一日をスタートできるのです。 また、なによりも普段の生活が笑いを交え明るくなるように感じます。 筑波大学名誉教授の村上和雄先生も 「笑い」の研究を深められていらっしゃいましたし、 中村天風師も「とにかく笑え、うそ笑いでいいから笑え」と仰っていました。 続けていると笑いは免疫力を高めると共に心を整え、 幸運を呼び寄せるようにも思われます。 差し支えなければ一度お試しいただければ幸いです。

イノベーションと国内生産 ~Valueway 第151号より~

 物価高騰の厳しさはありますが日本はようやくデフレスパイラルから脱却し、 我が国本来の潜在力を発揮し始めたとも思われます。 気付けばバブルでジャパンマネーが世界を席捲していたピークの時代から デフレが 30 年以上も続き、 今ではG7とはいいながらも人時生産性では三等国と化してしまいました。 その具体的要因としてはBRICSなどの台頭や 生産機能の海外流出などが挙げられますが、 なによりも「ジャパンアズナンバーワン」や「ゆとり重視」などとの 慢心と思われてなりません。 近年コロナや円安の辛酸を味わい、 ようやく日本は目覚め自身の立ち位置を知り、 歩む方向を見出せたのだと思われます。 厳しいインフレは当面続くと思われますが、 今一度イノベーションを起こし国内生産で 汗を流せば力強く再浮上することと確信しています。

核融合発電への期待 ~Valueway 第150号より~

近年、核融合発電の技術が進化している様子で期待が高まります。 先日の日経トップ (R5/5/17) で 「核融合発電で日本連合、新興に 100 億円」という記事が掲載されました。 他の情報では最も早いプロジェクトだと 2024 年に稼働するそうですし、 2030 年代には実用化するとの見通しのようです。 最も安全で安価なクリーン発電と言われている核融合が実現されれば 人類が抱えていた最大のエネルギー問題が一気に解決いたします。 特に資源を持たない日本には大きな力になりますし、 紛争の大きな原因が消え世界は平和へと近づくことでしょう。 大いに応援したいと存じます。