人とAI ~Valueway 第97号より~
新聞やネットニュースなどでもAIと言う文字が毎日のように紙面を闊歩するようになりました。また、お客様との普段の会話の中にも多く話題に上がるようにもなりました。実際に私達もIT企業の端くれなため、否応なしに取組む必要に迫られ始めました。 最近はAIを活用したいと言う希望もお聞きしますが、一方で人の仕事が奪われるのではと心配する人も少なくありません。AIに取って代わられる仕事として会計関連業務や金融関連業務の他、運転士や管理者もあげられています。証券トレーダーや営業秘書などは既に衰退業種となっているようです。 耳を疑いたくなりますが、ではどのようにしたら自身の仕事をAI化しないで済むのでしょうか。AIの特徴は大量のデータを正確に早く分析することができる点です。しかし、そこには当然ですが「心」や「意志」がありません。つまりは感情または良心や利他心や思いやりなどの人との共感を生む領域にかけているわけです。 星野リゾートも敢えて接客マニュアルを無くし、京セラの幹部試験に屋台うどん屋の経営も検討された事があるようです。私達ビジネスパーソンに今求められている事は、言われたことだけをベルトコンベアー式にやるのではなく、お客様や依頼者の立場になって考える共感力こそが生き残る方策と仰る学者先生もいます。お客様から「気の利く仕事だ!」「センスある人だ!」と言われるように心がけて参りたいと存じます。