【 上げ七分(あげななぶ) 】 ~Valueway 第158号より~
私たち釣りを楽しむ者達の間では満潮前の7分の時間帯を好機の一つとしています。 放物線を描く飛行機の機内で無重力が発生するタイミングとも重なるように思えます。また、往々にして十五夜となる満月がとりざたされますが、我が国では古来から十三夜を好んでいたようです。そして、徳川家康を祭った日光東照宮の陽明門も敢えて未完としています。 このように自然界の法則でも文化面でも最大値の直前が美徳とされるように感じます。私たちに求められるのは事物の背景にあるバイオリズムのような周期を読み取り潮時を見計らう事とも思えます。