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決死の覚悟 ~Valueway 第92号より~

  大河ドラマ「西郷どん」を毎週楽しみにしております。  ここ荘内藩は西郷隆盛との関わりが深く、庄内には氏を祭る南州神社もあり、さらに盛和塾(稲盛塾長)での学びもあることから、弊社の社是も南州翁書の「敬天愛人」としています。  西郷なしには明治維新はできなかったでしょう。その西郷は何故この大革命を為し 得たのでしょうか。  朱子学や陽明学や言志録などの様々な学びを重んじたことも上げられます。また西郷は学びで得た「知行合一」を実践し、月照和尚との入水自殺や藩命違反など命を賭した行いで、立ちはだかる数々の難問に怯むことなく突き進んでいきます。  このような厳しい環境が氏の魂を磨き、大西郷が築かれていきました。いつでも国家へ命を差し出す覚悟ができていますので、西郷の言葉や立ち振る舞いにより、国が治まり外国へも毅然とした対応ができたのだと思います。  大西郷には及びもつきませんが、私も社員の皆さんやお客様や地域のために「決死の覚悟」で経営にあたりたいと存じます。 

“親の心子知らず”から見えたもの ~Valueway 第91号より~

  父は多くを語らない人でした。  弊社発足の際に父から資本金の一部を担っていただきましたが、経営には一切口を出しませんでした。おそらく父は学歴もなく経済人でもなかったため関心が薄いのだと勝手に解釈し、それを良いことに父に相談や報告もせずに勝手に経営を進めておりました。   しかし父の遺品整理をして驚いたのですが、思っていた以上に私達子供(二人兄妹)に心を注いでくれていたことが分かり、胸が熱くなりました。   最近の私の手記や会社関連の冊子がタンスから出てきたかと思うと、押入れからは子供の頃からの写真や文集そして小学校中学校の通信簿などが見つかりました。私たち兄妹は父から勉強しろと一言も言われたことがなかったので驚きも一入でした。そして、遺産としても家族に十分な生活基盤を残してくれました。   親の愛情への感謝もなく恩返しもできないままに他界させてしまい悔いるばかりです。父の事を振返るたびに“声なき声や”“見えない背景”への心配りの大切や清貧さ等を考えさせられております。